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小規模作業所への会計支援 NPO法人 TOBEC


団体概要

2002年設立。
役員9名、有給職員6名。
名古屋市南区で3 か所の精神障害者小規模作業所を運営する。
また、毎週土曜日にはフリースペースを提供。


支援内容

2002年7月支援開始。
月1 〜 2 回、会計アドバイザーが訪問する。
会計・給与ソフトの導入によって経理の効率的な事務処理が可能になり、経理にかかる時間は3 分の1 に短縮された。
会計アドバイザーの安田哲司さんは、企業の会計経理部門での豊富な経験を持ち、今では20団体を超えるNPO 支援実績を持つベテラン。


設立エピソード

法人化への道のり

起源は奈良時代にまでさかのぼり、尾張四観音に数えられる笠寺観音。その寺門へと続く旧東海道沿いの商店街の一角に、TOBEC( トベック) はあります。
地域社会の中で、精神障害を持った人が安心して生活できるよう、TOBECでは3か所の小規模作業所を運営しています。
2002年にNPO 法人格を取得したTOBEC。しかし取得までの道のりは、平坦ではありませんでした。職員が2 〜 3年で入れ替わってしまう、小規模作業所の現状。TOBEC も例にもれず、申請手続きにかかる作業も職員が代わるとやり直し、なかなか進みません。時間をかけてNPO 法人格を取得したあとも、困難は待ち受けていました。これまでつけてきた会計帳簿は「家計簿に毛の生えたようなもの」( 同団体副理事長・宮崎由起子さん談)。法人に求められる会計として、通用しなかったのです。
そんなとき、ふと目を落とした新聞に「NPO会計支援」の記事をみつけました。


「家計簿会計」からの脱却

TOBEC の本格的な活動は、1990年4月、現在運営している小規模作業所のひとつ「とべ工房」の開所から始まりました。小規模作業所の運営費用は、主に市からの補助金でまかなわれています。補助金は小規模作業所ごとに交付されるため、会計も小規模作業所ごとに行っていました。会計報告には、簡単な会計で十分でした。
市民フォーラム21 による支援が始まり、会計アドバイザーとして、経験豊富な安田哲司さんが定期的に訪れるようになります。
当時、初めてNPOを支援した安田さんは、活動するスタッフの懸命な姿に心を打たれます。「力になってあげたい」。まずは会計ソフトの導入と、その入力方法の伝授。
そして、小規模作業所ごとに行ってきた会計を、組織でひとつの会計にまとめる作業です。例えば同じ灯油の購入費でも、一方では光熱費、もう一方では消耗品費と、経費の仕分けも小規模作業所ごとに異なっていました。 運営する小規模作業所のひとつ「集」( つどい) では、食堂・喫茶を運営していますが、利益は上がっていません。しかし税務上、「集」は収益事業( 料理飲食業) を行っているため、法人事業税を納める義務があります。安田さんの指摘で、そのことに初めて気がつきました。「大きな誤算。もっと楽に資金繰りできるはずだった」と、宮崎さんは、会計知識の大切さを痛感しました。


会計業務を自らの力で

約1年半にわたる安田さんとの歩みの中で、日常の会計業務は自らの力で行い、そして、財務諸表を作成できるまでになりました。今の主な支援内容は、帳簿をチェックし、正しい会計業務を指導してもらうこと。
安田さんは「月次決算を経営判断に生かせるようになった。1 年前から考えるとすごいこと」と振り返ります。
TOBEC はさらなる精神障害者支援の充実に向けて、組織としての確かな基盤を固めつつあります。

会計帳簿を確認するTOBEC 職員と、会計アドバイザーの安田哲司さん( 右手前)

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