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ディサービス事業所への広報支援 NPO法人 菜の花


団体概要

2001年11月設立。
役員4 名、職員16 名( 常勤4 名)。
愛知県半田市でデイサービスセンターを運営する。
特に、痴ほう高齢者の介護に重点を置いている。


支援内容

2002年9月支援開始。
月1 〜 2 回、事業開発アドバイザーが訪問する。
ヒアリングやワークショップの実施により、活動の独自性を洗い出し、効果的な広報ツール( パンフレット) の作成に活用。
同業他社との差別化をピーアールし、多くの生活者の手に渡り、利用者も順調に増えた。
事業開発アドバイザーの熊谷正道さんは、企業の商品開発部門での豊富な経験を持ち、今では8件のNPO支援実績を持つベテラン。


設立エピソード

揺らぐ理事「もうやめようか」

2001 年、愛知県半田市。
榊原弘美さん( 現・菜の花理事長) は、NPO 法人を設立するため東奔西走していました。
試行錯誤の末、同年11 月に法人格取得。続いて介護保険指定事業所の申請、デイサービスセンターを開設します。
しかし、自分がしたい活動に介護保険が適用されるのか、疑問は山積。わからないことばかりの中で、日々の活動も混乱。 いつしか、理事の間で気持ちがすれ違い始めます。
「もうやめようか」。
榊原さんの心は揺らぎました。
思いとどまらせたのは「利用者の支持を裏切れない」という気持ちと、スタッフの励ましがあったから。
現状を打開すべく、市民フォーラム21 のNPO 運営支援に申し込みました。
そして2002 年9 月、菜の花に事業開発アドバイザーが訪れます。
企業の商品開発部門での豊富な経験を持つ、熊谷正道さんです。


現場が持つ強みを外へ向けて

痴ほう症の高齢者は介護が難しく、拒否する事業所が多い中、菜の花は積極的に受け入れています。また、心のハンディを持つ利用者もおり、介護にはスキルが求められます。
初めて受け入れた心のハンディを持つ利用者は、統合失調症でした。当時は適切な介護方法がわからず、関係機関からノウハウを得て、協力態勢を整備。
スタッフに専門のヘルパー講習を受けさせました。来るものを拒まず、受け入れた利用者を介護できる専門性を高めているのです。
現場には、多くの独自性がありました。熊谷さんは「強みを外へ向けて表現できれば、利用者は増える」と確信。広報ツールとして、パンフレットの作成に着手し始めます。
菜の花のスタッフたちと、ワークショップを実施。日ごろ思っている菜の花のよさが、何枚ものカードにしたためられます。引き出された言葉を整理し、独自性をピーアールするパンフレットが完成しました。
榊原さんはさっそく、半田市役所に置かせてもらいました。訪れる市民たちは手に取っていき、パンフレットは順調になくなっていきます。
メッセージは広く伝わり、現在、利用者数は定員を満たしています。
「質の高いサービスを提供していけば利用頻度が増え、評判が新たな利用者を呼ぶ」と熊谷さん。榊原さんは「熊谷さんの叱咤激励でがんばってこられた」と振り返ります。


県協働モデルへ事業提案

そして支援は、新たなステージへと展開。
現在、市民フォーラム21 との協働で、愛知県が企画提案を公募する「NPO提案型協働モデル事業」に事業提案しています(2004年7月現在審査中)。
障害の有無にかかわらず、乳幼児から高齢者までいっしょに介護し、訪問介護や宿泊にも対応する「富山型小規模多機能デイサービス」。富山県が特区として先行して実績を上げ、行政上の制約を乗り越えて、全国に広がろうとしている取り組みです。今回の提案で愛知県内のモデルができれば、広くほかの事業所にも門戸が開かれます。
団体運営の基盤を固めた今、あらゆる利用者を受け入れられる介護サービスへ、菜の花はトライし続けています。

支援を受ける理事長・榊原弘美さん( 左) と、事業開発アドバイザーの熊谷正道さん( 右)

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